アル中ダイアリー

アルコール依存症の問題について考えてみるブログ

アル中と減酒薬(ナルトレキソン)①

まず、このブログを始めるにあたって私のアル中具合がどの程度のものなのか簡単にお話させていただきたいと思います。

お酒を飲み始めたのは十代の頃からでした。田舎に住んでいて高校生になった頃には、その辺の公園とかで日常的に酒盛りをするようになっていました。

 

その頃から程々に酒を飲むという事が出来ずに記憶を無くすまで飲み続け吐き散らかしたり暴れたりしていました。 

そんな自分の酒の飲み方に違和感を感じつつも飲み続けたのです。

上京や就職など環境の変化に伴い酒をあまり飲まなくなった時期もありましたが結局この一度飲みだすと止まらなくなり酒量をコントロールできなくなるという性質そのものに変化があった訳ではなく酒で失敗する事は社会人になってからも多々ありました。

決して毎日飲むという訳ではありませんでしたが問題なのは1回あたりの飲酒量が尋常ではないという事なのです。

タガが外れたように飲み続けてしまう。そして失敗を繰り返す。

そんな調子で酒を辞める事もせずにいましたから本当にたくさんの人に迷惑を掛けてしまいました。

ちょっと一杯のつもりで飲んだら止まらなくなってしまい丸二日程飲み続け仕事を無断欠勤した事もありました。警察沙汰を起こした事もあり逮捕歴も2回あります。   それだけやらかしても酒を辞める事はできませんでした。

 

そしてある休日いつものようにちょっと一杯のつもりで飲んでハシゴ酒をしてしまった日の事でした。へべれけで早朝の街をウロウロしていたところを通報されたのでしょう。記憶は曖昧でしたがパトカーに乗せられ自宅アパートまで帰った事がありました。(執行猶予中の身分です。)

かなり酔っていましたが帰宅後、部屋の中でぐったりしながら「こんな生活を死ぬまで続けるくらいなら生きててもしょうがない。本当に今死んだほうがいいんじゃないか」と思ったのは、はっきり覚えています。

そんな具合にうなだれていた時に脳裏を過ったのは、いつの日だったかインターネットで目にした減酒薬なるものが開発されているらしいというニュースの事でした。その薬を飲めば無茶な酒の飲み方しかできない人でも酒を飲んだ際に得られる高揚感を抑制し飲酒量をセーブできるようになるといったものでした。

このニュースを初めて知った時は今までの常識を覆すようなすごい薬だと興奮したのを覚えています。その後も時折、減酒薬についてネットで情報は追っていました。今ならもう販売されているはずです。

 

これまでにも断酒や節酒にとりくむ為ある時は自助グループのミーティングに見学に行きまたある時はサプリメントを摂取してみたり運動や瞑想、トラウマ治療に用いられるタッピング療法などがアル中改善によいと聞けば藁をもすがる思いで試してみました。 どれも一定の効果はあったものの私の酒癖の悪さを根本的に治癒するまでには至りませんでした。

けれど減酒薬はまだ試していなかった。減酒薬なら変えられるかもしれない。酒に呑まれてばかりの日々にセイグッバイできるかもしれない。