アル中ダイアリー

アルコール依存症の問題について考えてみるブログ

アル中と減酒薬(ナルトレキソン)④

減酒薬の何かしらの作用によって、ひどい吐き気に見舞われた私は、その後もめげずに飲酒する際にはナルトレキソンを事前に服用し続けました。

初めの数回の内は効いているんだか効いていないんだか、わからないような時もありましたし前回の記事で書いたように飲酒時に作用するのではなく飲酒した翌日にひどい二日酔をしてしまうといった効き方をする事もありました。

しかし、その後も実践を続け減酒薬を試してから10回に満たない程の飲酒機会で安定した効果を実感できるようになりました。

効果を感じられなかったり変な効き方をする時はナルトレキソンを服用してから飲酒するまでの間をあまり空けていなかった事に気づいたのです。どうやら酒を飲む1時間前に服用するのがベストなようです。1時間しっかり時間を置けば薬が効いてくるのがわかります。(自分の場合は薬が効いてくると軽く気分が悪くなります)

 

そして、その効果は素晴らしく酒量をかなり減らす事に成功しました。

 

 

 酒の量もそうですが酒を飲むペースが、かなり落ちました。これは自分にとって、凄く大きかったです。というのも際限なくガバガバ酒を飲んでしまうタイプの人間にとって怖いのは連続飲酒状態に陥ってしまう事とブラックアウト(大量飲酒による記憶の欠落)だと思います。

理性のブレーキが外れた状態でハッスルし翌朝、知らない場所で目を覚ます。そして財布の中のお金がまるっと消えている。ひどい時はブタ箱行き。私は頻繁にこのような経験をしましたが、そんな状態になってしまう事をかなり高い確率で防げるようになりました。これは本当に減酒薬のおかげです。

減酒薬を服用した状態で酒を飲むと、お腹がすぐにパンパンになってしまうので早いペースで飲めなくなりますし飲酒した際の高揚感みたいなものが軽減されます。

「酒を飲みたい」という欲求が必ずしもゼロになるという訳ではありませんが、それに対し身体がついていかなくなるようなイメージでしょうか。

 

 画期的な代物ではありますが、やはり薬なので副作用も少なからずあります。私がナルトレキソンを購入したサイトのレヴューでも、おおむね好評だったのですが「吐き気がひどい」「胃の不快感が辛い」などのコメントもありました。私も実際にそのような症状が出る事はあります。合う合わないもあると思いますし、人によっては副作用がキツくて服用するのを辞めてしまう場合もあるかもしれません。

ただ、やはり今まで酒量をコントロールできずに失敗を繰り返してきた人には一度試してほしいとは思います。(ナルトレキソンがどうしても合わないという人はセリンクロ(ナメルフェン)を試してみるのもいいと思います。)減酒薬と上手く付き合えるようになれば飲酒に伴う様々なリスクを各段に下げる事が出来るはずですから。